ストラテジック・コミュニケーション・デザイン

本質に迫る、日々の気づきとインサイト。

「多様化」しているといわれているものについて思うこと

f:id:joaquin2010:20121017160725j:plain

 

世の中ではいろんなことが多様化しているといわれています。

ダイバーシティ」なんてコトバもよく見かけます。

このコトバを見ると、どうしてもお台場のガンダム自由の女神が頭に

浮かんでしまいますが。

 

今回はこの「多様化」について考えてみます。

 

1)メディアの多様化

・・・メディアが多様化し・・という言い回しはネットのニュースだったりコラムだったり、提案書だったりといろんなところで見かけますが、イマイチピンとこないところがあります。僕の感覚では20年前頃から比較するとメディアは「2つ」しか増えていないような気がします。それは「パソコン(タブレット)」と「ケータイ(スマートフォン)」です。ほかに何かあるでしょうか。たとえば、デジタルサイネージプロジェクションマッピングもARも、メディアというより技術ですね。

ソーシャルメディア」はどうでしょうか。メディアとついていますが、パソコンやケータイから流れてくるソフトというかコンテンツという感じがします。You Tubeは放送局のようなイメージでしょうか。PSPもゲームボーイのバリエーションという気がします。最近あまり聞かなくなりましたが、「ユビキタス」社会がいつやってkるのかはわかりませんが、いろんなところからインターネットにつながりやすくなったということは間違いなさそうです。ただ、駅のホームや電車での移動中などは通信速度が著しく低下します。このあたりは今後どれだけ改善されていくのか楽しみなところではあります。

 

2)価値観の多様化

・・・これもどうでしょうか。いろんな人にお会いして話をしてみても、時代が先に進むにつれて価値観が多様化しているなあという実感はありません。ここ最近思うのは、恋愛系のドラマだったり話題が減ったなというのはあります。10年ぐらい前はそれが「ブーム」だったのかどうかはわかりませんが、彼氏や彼女がいないことが恥ずかしいような風潮があったような記憶があります。たとえば「男女間の友情は成立すするのか」みたいな議論の番組や記事などをずいぶんと見かけた気がするのですが、最近は「そんなの普通に成立するだろう。」という感じがします。

 

3)娯楽の多様化

・・・これはどうでしょうか。商業施設やライブイベントの種類は増えた気がします。4大エンタメコンテンツのゲーム、音楽、書籍、映画は、それが楽しめる小売店や映画館やゲーム機といったチャネルを超えて、アプリマーケットやインターネットを通じて手に入る(ときに違法に無料でも)機会が増えたことで、提供される環境やフォーマットが多様化したとはいえるかもしれません。そういえば、楽しめるスポーツは増えたような気もします。ゴルフとか、ティラピスとか、ダイビングとか、フットサルとか。オリンピックで新たな種目が追加されて、それが注目されて、私もやってみようという流れはひとつありますね。カーリングとか。フェンシングとかアーチェリーはどうなんでしょうか。。。フィギュアスケートとかスキージャンプは難しい気もしますが。スカッシュとかはかなりのいい運動になると思うのですが、東京五輪では残念ながら落選してしまいました。

 

 

新規事業の関する社内のブレストで、これからの時代はいろいろな価値が相対化されていく時代になるだろうという意見が出て、それはきっとそうなんだろうという気がしています。しかし、新規事業・サービスについてはそこに絶対的な価値があり、かつ、他の追随を許さないダントツを目指さないと続かないんじゃないかと思います。TDLのように。

 

 

下記、多様化ということについてトライバルメディアハウスの池田社長が

書いている記事です。

「消費者ニーズは高度化・多様化している」のウソ : 日経BizGate